戸口 瑛介
滝野川高等学院・浮間ラボ・常勤スタッフ
1999年生まれ、大阪府吹田市出身三重県における豊田の最後の教え子。英心高校時代には野球部に所属、あの「0-91」の試合にも外野のスタメン選手として出場した。現在は一橋大学大学院社会学研究科に在学中で、不登校と社会の関係について研究を進めている。学部時代には東洋大学文学部で日本文学を専攻、学科で毎年一人だけが選ばれる、「東洋大学1種奨学金(学業成績優秀者奨学金)」を得るなど、学業面で実績を上げた。また、滝野川高等学院のほかに週に1度、都内の小学校において教育アシスタントとして勤務した経験もあり、教育実績も豊富である。滝野川ではチューター兼国語科講師として、生徒の学習習慣や文章力、読解力など、大切な基礎の部分を育てる。
戸口 瑛介からのひと言

私は中学生時代を不登校生として過ごし、進学先の高校で代表の豊田先生と出会って今に至ります。現在は滝野川高等学院でスタッフのひとりとして尽力させていただきつつ、大学院で研究を重ね、生徒のみんなと同じように勉強の日々を送っています。

滝野川には、不登校経験の有無にかかわらず、小学生から大学生・社会人までの本当にさまざまな背景を持った人たちが集まります。なので、成長の仕方も頑張る方向もみんなそれぞれです。まずは滝野川の教室に来ることが目的の人もいれば、真剣に自分の進路に向けて勉強する人もいます。

そんな滝野川高等学院をひとことで言うなら、私は「自信を手に入れる場所」だと思います。これは生徒だけではなく、私たちスタッフにとっても同じことです。何かに挑戦して何かに勝って、自信を手に入れる場所です。もちろん簡単なものばかりではありません。ハードルの高さも人によって全く違います。それでも、上手くいかないときには同じように挑戦を重ねる仲間の姿がきっと力になるはずです。

不登校生だった頃、私はいろんなものに負け続けていました。勉強とか友人とか自分とか、とにかくいろんなものです。どうせ無理だよと挑戦を避け、負けばかりを気にして勝ちを見逃し続けていました。実は、今でもときおり私の奥底にはその“負け犬根性”が顔を出します。それでも目標に向かって踏ん張れるのは、滝野川のみんなから粘る力と勝つための力をもらっているからです。だからこそ次は、滝野川にかかわってくれる全員にそれを伝えたいと思っています。

滝野川高等学院はこんな風に、生徒とスタッフがともに学び合っています。年齢も目的もバラバラ。ですが、ここには上を向く精神が根付いています。

みなさんと教室で会える日を楽しみにしています。