北区秋季大会2部 1回戦&2回戦 後編

query_builder 2024/11/19
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 1回戦の2週間後(1回戦の様子は前編へ)、冬の冷たい風が吹く中で2回戦がおこなわれました。相手は一昨年まで1部に在籍していた稲田クラブ。前の試合のいい雰囲気を維持するため、あえて練習試合による調整をせずに挑みましたが、この調整も当たります。


 この日も先攻となったブルーウィングス。初回は相手先発投手の打たせて取る投球の前に無得点に抑えられますが、その裏を先発の小笠原投手が力強い投球で抑え込みます。


 先取点を取れば一気に優位となる流れができると、2回、先頭の4番藤田選手が放った大飛球は左翼フェンス際へ。本塁打になるかと思われましたが、相手の左翼手がこの打球をフェンスにもたれながらナイスキャッチ。先制点を阻まれてしまいます。



 それでも5番の藤津選手が中堅に安打を放ちチャンスを作ると、その後振り逃げと四球により2死満塁。ここで回ってきたのは9番の陽岡選手。持ち味の渋い打撃に期待が高まりますが、ここは二塁へのゴロに抑えられてしまいます。


 その裏、先制点を絶対にゆるしたくない中で相手の先頭打者が放った力ない打球は三塁へ。しかしこれを似内選手が悪送球をしていまい、手痛い出塁をゆるします。豊田監督も「点を取られる流れ」と振り返る嫌な流れになりますが、ここで小笠原投手が本領を発揮。後続の打者を全く寄せつけない圧倒的な投球で抑え、無失点でピンチを切り抜けます。


 するとピンチの後にチャンスあり。先頭の小瀬澤選手が初球を捉え中堅に弾き返すと、相手の失策が絡み一気に2塁へ。続く2番木下選手も初球を捉えると左中間を破る適時二塁打。たった2球で欲しかった先制点をもぎ取ります。さらに木下選手が快足を飛ばして3塁へ盗塁を成功させると、打撃の状態を買われて3番での起用となった似内選手が2ストライクを取られながらもしぶとく粘り、遊撃へゴロを打ち2点目。しかし、この“最高の最低限”で攻撃が終わらないのが今のブルーウィングス。



 1死から藤田選手が中堅に火の出るような打球を放つと、5番の藤津選手は外野への飛球で2死に。しかしこの打撃も紙一重であり、さらなる得点へ俄然活気づくブルーウィングスベンチ。ここで打席には6番の塚本選手。背番号25で左打ち、長打力を武器とするため「筒香(横浜DeNA)みたい」と声が飛ぶ中、初球を振り抜くと打球はとてつもない速さで右翼フェンスの遥か彼方へ。打った瞬間全員が確信する豪快な本塁打で、4点を先制します。


 その裏は相手の先頭打者に安打を浴びるものの、藤田捕手の盗塁阻止もあり無失点。小笠原投手は終始安定した投球を披露し、予定の3イニングを投げ切りました。


 4回表の攻撃は無得点に終わると、その裏は2番手で二塁を守っていた佐野選手がマウンドへ。先発の小笠原投手は三塁へ回りDHを解除するという複雑な交代をおこないますが(DHでは立澤選手が先発出場)、これができるのも個々の選手のポテンシャルがあればこそ。ルールブックを熟読した豊田監督の手腕で、連盟加入初年度からエースとして活躍する右腕に登板機会を与え、チームのさらなる活性化を図ります。


 3か月ぶりの登板となった佐野投手ですが、そのブランクを感じさせないさすがの投球を見せます。安打は1本許しますが、わずか10球で相手の中軸を抑え攻撃の流れを呼び込みます。


 すると5回に先頭の藤田選手が死球で出塁すると、盗塁や相手投手の暴投などで待望の追加点をゲット。5対0となったところで満を持してクローザーの谷崎投手をマウンドへ送り込みます。



 谷崎投手が何事もなく5回を抑えると、6回表には相手投手の制球難に乗じて押し出しで追加点を奪い、さらに塚本選手の内野ゴロ、途中から打順に入っていた小笠原選手の二塁打でダメ押しの4点を追加。そして2死1,2塁となり、打者は10年ぶりの打席となる谷崎投手。ここは初球で三塁へのゴロとなり、この回の攻撃は4点で終わります。


 最後は谷崎投手が打たせて取る安定した投球で三者凡退に抑え試合終了。9対0で勝利し、2試合合計25対1という圧倒的な試合運びで次戦へ駒を進めました。


 次戦は今週24日の日曜日、勝てば1部昇格の大一番を迎えます。悲願の昇格に向け、ご声援をよろしくお願いいたします!  



☆豊田監督コメント

「先発の小笠原投手はずっと状態がいい。球のキレ、コントロールともに申し分ない。佐野投手は久しぶりの登板だったけど、キッチリ合わせてくるのはさすがの一言。谷崎投手はマウンドでの佇まいがいい。みんなに見習ってもらいたい。打線は塚本選手の長打。ああいうのが出るとチームが盛り上がるのでありがたい。小瀬澤選手の渋い働きも見事。彼は打席で常に“事を起こしてくれる”期待感があるから1番で固定している。今大会も球数を稼いだり盗塁や走塁など、いい働きをしている」


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