不登校から社会的自立へ

query_builder 2020/08/20
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昨今の不登校生増加に伴って「子どもに多様な選択肢を」という考え方が全国的に広がっています。選択肢が複数あることは子どもにとって間違いなく重要で、特に不登校生が将来を考えていくために欠かせない考え方です。

では不登校生にとって多様な選択肢にどのようなものがあるかといえば、フリースクールや適応指導教室が例として挙げられます。これらの選択肢は、より良い人生を歩むためのきっかけとして大切です。
しかしそうした選択肢が、いわゆる「普通の学校」である全日制の学校と同じ育成力を持っているかと聞かれたら、「必ずしもそうとはいえない」だとか「生徒による」と答えるしかありません。ただ一つ言えるのは、全日制の学校にある競争や複雑な人間関係がフリースクールなどにはあまりないということです。


全日制の学校とフリースクール

学校は1つの社会であり、そこで生まれる競争や複雑な人間関係は、いずれ社会に出る子どもにとって大きな成長の機会であるといえます。とはいえ、そうした負荷は子どもからすれば辛いものです。自己肯定感が下がってしまうと、それこそ不登校になってしまう原因にもなりかねません。
反対に、負荷のないフリースクールなどで上手くいった子どもたちからは「自分らしくいられる」「楽しい」といった声が聞かれます。こうした多様な学びの在り方を踏まえ、文部科学省は不登校児童生徒への支援に対する基本的な考え方として、「『学校に登校する』という結果のみを目標にするのではない」としています。
文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」

このように見てみると、全日制の学校は辛いばかりで、上手く噛みあっている子ども以外は通う意味がないようにも思えるかもしれません。ですが、そんなことは決してありません。馴染めず不登校になってしまった子どもにとっても、全日制の学校は大きな意義を持ちます。


不登校から社会的自立に向けた4つの段階

まず前提として、不登校生もそうでない子どもも、いずれは社会に出ていかなければいけない存在です。文科省が「自らの進路を主体的に捉えて,社会的に自立することを目指す必要がある」としているように、社会的自立に向けた成長は万人に欠かせません。 そして私の経験から申しますと、不登校から社会的自立に向けた成長は段階的なものです。次にその段階について書いていきますが、多様な不登校の1パターンであることをご留意ください。



第一に、休息の段階。様々な状況で学校に行けなくなってしまったとき、休息の時間は絶対に必要です。休息といっても心に苦痛を感じながらではありますが、それでも、そんな日々にも子どもはだんだん慣れていきます。安定すれば、子どもが変化を望むようになる可能性も出てきます。
第二に、自分を見つめ、どんなに小さなものでも目標を作る段階。学校には行けずとも安定した日々の中で、ふとしたきっかけで家の外に目を向けることがあります。私にとっては適応指導教室でした。同じ不登校の子どもたちと遊ぶうち、いつの間にか高校からは登校することになるのだろうと漠然と思っていました。また、多くのフリースクールはこの段階にとどまっているように感じます。
第三に、社会に出る準備の段階。私にとっては高校がそうでした。試験や人間関係、受験といった負荷の中、社会に向けて大きく成長できた記憶があります。一般的な全日制の学校もここにあたるでしょう。
第四に、自立に近づいていく段階。学生や社会人や、あらゆる人がこの段階に該当するように思います。社会に出たとしても、この段階は続いていくのではないでしょうか。


まとめ

このように見ていくと、第三段階にあたる全日制の学校の必要性は明らかですね。もちろん全日制の学校に限った話ではなく、どのような形態であっても第三段階にあたる「場所」が不可欠ということです。
これまで不登校から社会的自立に向けた段階について考えてきましたが、皆さんはどのように感じられたでしょうか。不登校生に対する教育について、考えるきっかけになれば幸いです。


おまけ~滝野川高等学院の場合~  

ところで、滝野川高等学院は先に述べた段階のうち、どの部分にあたるでしょうか。暖かいフリースクールなので、第一段階と第二段階の間をカバーしています。しかしそれだけでなく、滝野川は受験などの目標に向けて真剣に努力することができる熱い場所です。であれば、第三段階も含まれるでしょう。さらに、社会人や大学生が積極的に関わる社会的な空間でもあるので、なんと第四段階にもあたります。



滝野川高等学院は、小学生から大学生や社会人までが真剣に学ぶ場所で、不登校生を暖かくサポートするフリースクールで、野球に尽力する熱い学校です。だからこそ、幅広い段階をカバーして、生徒の際限ない成長を促すことができます。

ぜひ、いつでも見学にいらしてくださいね。

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