滝野川高等学院教務 足名笙花
お久しぶりです。スタッフの足名です。
今日は在籍生徒数が50名を超えた滝野川高等学院の今を話しつつ、滝野川高等学院が実践している「居場所の在り方」についてお話ししていきたいと思っています。
まず滝野川高等学院では2022年11月に在籍生徒数が50名を超え、今では平日のどの曜日も賑やかな時間が続いています。
そして学校復帰や進学といった明確な進路選択はもちろん、元不登校ではあるものの、定時制高校に通学している高校生や学校復帰した小中高生が塾として、放課後の居場所として滝野川を訪れるなど、「不登校」、「元不登校」、「不登校ではない」といった枠組みではなく、「誰でもいつでも来れるみんなの居場所」として滝野川が稼働してきたように感じています。
その中で、小学生と中学生、高校生と小学生、大学生と中学生など、年齢も性別も学校も異なる生徒双方が新たな人間関係を構築し伸び伸び成長していくことが、何よりも嬉しいです。
また大学生の学習や高校生の学習に中学生が感化されたり、小学生や中学生の悩みや課題を聞く中で、高校生や大学生が自分の過去を振り返りながらアドバイスをするなど、先輩後輩に捉われない新たな人と人との関係性、相互教育が生まれています。
そして自分の気持ちがリセットされたり、切り替えられたり、心が安定する中で、自己肯定感が高まり、誰かに必要とされている自己といった感情を抱き、滝野川という居場所を胸に、また学校や社会に戻っていきます。
そしてその子がいる社会や世界でまた疲れたとき、上手くいかなったときに、滝野川に戻ってきて、心の充電をしてまた自分がいる世界に帰っていきます。
滝野川高等学院では、こういったイレギュラーな生徒の動きに対応するため、月の途中で来る場合は日割りや回数制となっており、「今日、フリースクール行ってもいいですか?」といった生徒や保護者の要望にも応えられる環境をつくっています。
また通う回数を増やしたい、減らしたいといった要望には金額調整含め、いつでも対応できるようになっており、フリースクール内の人間関係や生活で気持ちへの安定が生まれたために、所属学校への別室登校を始めてみたり、学校復帰を週に何度か行えるようになったり、給食を食べに学校に行くためにフリースクールの回数を減らしたり、時間を減らしたりするなど、本人や保護者の要望を最大限に尊重し、私たちは子どもの未来のために、最大限応援できるように努めています。
このように、所属学校とフリースクールである滝野川高等学院、そして家庭といった3つの関わりの中で、子ども自身の未来のため将来のために「何ができるのか?」「どういった方法が、本人の気持ちや成長に寄り添えるのか」いつもスタッフ4人で話し合っています。
これから滝野川高等学院は、より生徒が増え、スタッフも新たに増えていくことが予想されます。しかしながら、創業した当初から大切にしている「生徒1人ひとりの今を大切に、生徒1人ひとりの進路や未来も大切にする」といった方針はそのままに、これからも本人の気持ちを第一に、そして本人の不登校のその後の未来も大切に、教育支援、教育活動を行なっていきたいと思っています。
今回もお読みいただき、ありがとうございました°˖✧