中学時代不登校だった私が成人式と中学校の同窓会に出席した時の話。

query_builder 2021/01/08
機関誌『居場所研究』
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滝野川高等学院広報 足名笙花

成人式まで残りわずか。

今年はコロナウイルスの影響で地域によっては人数制限や、午前と午後の2部構成にするなどといった対策が取られつつも、一生に一度の晴れ舞台のために、様々な人々が成人式を開催するために行動してくださっています。

そんな中、毎年SNSや話の話題にあがるのが、

不登校の成人式や同窓会の参加について。

一部には

「元不登校のための独自成人式を開催したい」「そういったものに参加したい」

といった声もききますが、元不登校の若者に聞くと、

「やはり一般的な成人式に参加したい」「今だからこそ同級生に会ってみたい」

といった声も多く聞きます。

 ここには小学校や中学校でうまくいかなかった想い出や気持ちを、20歳という節目をチャンスに「けじめをつけたい。」「自分を乗り越えたい。」「気持ちを新たなものにしたい」という思いもきっと込められているはずです。

 また高校や大学・就職などを経て、「今だからこそ胸を張って同級生に会いたい。」といった強い思いを持つ方もきっとたくさんいるはずです。

そして女の子は特に、「振袖姿で成人式に行きたい❗️」「同窓会でドレスを着たい❗️」と考えている方は多いはず。

しかし不安や心配ごとは尽きません。

例えば

「小学校や中学校で不登校だった私には成人式に行っても居場所がない。」

「成人式に一緒に行くような友人がいない。」

「成人式で中学時代の同級生と会ったらどうしよう・・・」

「同窓会、行ってみたい気持ちはあるけど不安だな・・・」

・・・という元不登校の方は、きっとたくさんいるはずです。

このため今回は、私の経験をもとに私が成人式や同窓会に行って感じたメリット、そして成人式後の私の気持ちの変化についてお話していきたいと思います。

 【目次】

  • 成人式・同窓会を意識し始めた大学1年生の夏。
  • 成人式4か月前のある日、中学校のグループLINEに招待される。
  • 成人式前の気持ち。唯一の中学時代の友人が参加しないことを知って。
  • 成人式・同窓会に参加してみて。
  • まとめ-その後の気持ちの変化-
  • 追記‐コロナウイルスによる成人式・同窓会の中止について‐
成人式・同窓会を意識し始めた大学1年生の夏。

 私が成人式を意識しはじめたのは、大学に入学して半年頃のことでした。同級生が次々と成人式に向けて、振袖の予約や前撮りをはじめました。そんなとき私は「どこの成人式に参加したらいいんだろう。。」と考え始めました。選択肢は2つ。1つめは地元である三重。2つめは現在住んでいる京都。しかし京都にいる大学の友人たちは地元に帰りますから、結局京都の場合は1人。三重の場合も私は中学時代不登校でしたから1人きりの参加でした。

成人式4か月前のある日、
中学校のグループLINEに招待される。

 そんなことを考えていると、大学2年生の秋ごろに中学時代の同級生から連絡が入りました。

「笙花久しぶり❗️成人式ってどうする?中学校の同窓会も開催するんだけど、参加しない?」

「クラスにほとんど入ったことがない私にもそんな連絡が来るんだ」と、すごく驚いたのを覚えています。しかしそんな言葉に後押しされた私は、地元の成人式に参加することを決め、さらに同窓会にも参加することを決意しました。

 それから地元で成人式で着用する着物を決め、前撮りを行ないました。家族総出で、父方の祖父母もわざわざ遠くから足を運んでくれて、盛大な撮影会になりました。おじいちゃんとおばあちゃんも、中学時代の私のことをよく知っているので、私の晴れ姿を見て、泣いていました。これも「親孝行、祖父母孝行になってるんだな~」と感じ、地元で成人式を行なうことの様々な意味を感じました。

成人式前の気持ち。
唯一の中学時代の友人が参加しないことを知って。

 そして成人式が開催される約1か月前、中学時代唯一よく一緒に遊んでいた友人に5年ぶりに連絡を取りました。すると友人は諸事情あり、成人式には参加しないと告げました。ただ5年ぶりの会話ということもあり、会話に花が咲きました。

 この後、友人とは成人式で会うことが叶いませんでしたが、この連絡をキッカケに連絡を取るようになり、私が実家に帰るときは毎回のように会うようになりました。まさかこのような形で、中学時代の友人と再会を果たし、頻繁に会うようになるとは思いませんでしたが、今では勇気を出して連絡をして良かった、と思っています。

成人式・同窓会に参加してみて。

実際の成人式の会場

 成人式当日、結局私は完全に1人で成人式会場に行きました。しかし小さな地域の成人式です。会場に着くと見覚えの顔がチラホラ。「どうしよう。どうしよう」そんな声が頭の中を埋め尽くしていました。すると同窓会の幹事の子を中心に何人かの同級生が声をかけてくれ、成人式後に中学校の同級生全員で撮る、写真撮影に誘ってくれました。

 そして式が始まりました。式自体は1時間程度のものだったと記憶しています。いろんな催しものとともに、たくさんのお祝いの言葉をいただけ、「悩んだけれど、参加してよかった。」としみじみ思いました。


2019年1月。地元の成人式会場で、中学校の集合写真に参加した時の写真。

 そして会場を出ると、先ほど同級生が言っていたように、市の中学校の卒業生が各地に集まり、写真撮影の準備をしている真っ最中でした。あたりを見渡すと私の母校のブースもできており、同級生がたくさんそこに集まっていました。そして私を見つけた同級生たちに引っ張られ、写真撮影に参加することができました。私自身はほとんどクラスにも入らず誰が誰だか定かではありませんでしたが、思いのほか同級生たちは私のことを覚えていたようで、たくさんの人に声をかけてもらい、あたたかな成人式を迎えることができました。

 そして夜になり同窓会に参加しました。これも成人式同様、一緒に会場に向かう人がおらず、ドキドキして向かいましたが、優しい同級生に迎えられ、ここでも楽しい時間を過ごすことができました。特にこの場では、中学校3年生の時の学年の先生方が来てくださり、当時の話や、私自身が今行っていることを話す貴重な機会となりました。

 ちなみに私が中学3年生だった時の担任は、私が不登校となった1年生の時の担任でもあり、家庭訪問や個別指導など大変お世話になったというか、お手間を取らせた先生でもありました。このため、成人式というこの節目の機会にお話しできたことは大変良かったです。


同窓会の集合写真にて何人いたかは定かではありませんが、大体来ていたようです。
(同級生自体は80人程度います。)
まとめ -その後の気持ちの変化

 以上が私が成人式と同窓会に参加してみた内容です。私が成人式と同窓会に参加してみて思ったことは「勇気を出して良かった」ということです。

きっと行かなければ、一生後悔していたと思います。

 私は地元の成人式と母校の同窓会に参加したことで、自分の過去に対する気持ちが一歩進んだ気がしました。そして「20歳の私」として同級生と話すことで、新たな私として同級生と新たな出会いができたような気がします。

 そしてこの出会いや、自分自身が出した勇気が、先日行なった母校での当時の同級生との教育実習にも繋がりました。一度きりの人生です。

「成人式というこの機会に、昔の自分と向き合い、一歩踏み出して本当に良かった。」

と心の底から思えました。

今回もありがとうございました。

追記
‐コロナウイルスによる成人式・同窓会の中止について

 2021年1月5日現在、コロナウイルス罹患者が各地で過去最高となり、東京都を中心に再び緊急事態宣言が発令されようとしています。一連のコロナウイルス対策によって、今年度は成人式・同窓会の中止も相次いでいます。

 不登校であっても不登校でなくとも、成人という門出の機会、たくさんのチャンスを秘めた機会をどうか、延期してでも今年度成人式を迎える若者たちに与えてあげてほしいと切に願っています。私は成人式というチャンスによって、大きく自分の価値観や気持ち、そして人生が変わったと思っています。早くマスクなく笑顔でみんなで会話できる日を祈っています。


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