公認心理師の資格取得を目指す私が、カウンセラーという職業について思うこと。

query_builder 2021/01/27
機関誌『居場所研究』
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はじめに


こんにちは!滝野川高等学院の小松です。私は国家資格である公認心理師の取得を目指しています。しかし、心理学を学んでいく中で、カウンセラーという職業について疑問に思うことが増えてきました。今回は自分が心理学の道に進もうと思った経緯から、今現在の考えについて書き記していこうと思います。

中学時代の話


私がカウンセラーという職業を知ったのは中学2年生の時でした。学校生活、特に力を入れていた部活で大きなケガをし、挫折した私は不登校になりました。それから1カ月くらい学校に行くことができない時期が続き、学校に行って授業を受けて部活をして帰るというイメージが完全に消え去りました。そんなある日、今もお世話になっている先生から、相談室に来てみない?という連絡が来ました。相談室というのはいわゆる別室登校のような形で出席することができる、週に1回カウンセラーが来る、教室に入れない児童向けの教室です。高校に進学するために出席だけはしたかった私はしばらく相談室に登校し、なんとか学校に登校する習慣をつけ、3年生になったと同時に不登校が改善しました。しかし、当時から疑問に思っていたことがあります。たかが週1回カウンセリングをすることで、私の不登校が改善したかと言われると、イエスとは言えないと思います。当時は私がカウンセラーと話をする日もあれば、母親がカウンセラーと話す日もありましたが、私も母親も行動や言動も変わったとは思えません。

カウンセラーについての疑問


最近、カウンセラーという職業は目に見える形で何かを変えることができるのだろうか、またそのように目の見える形で何かを変えることができないのであれば、カウンセリングを行うことによって報酬を得ていいものなのだろうか、とよく考えます。結果として改善するかしないか分からないのにもかかわらず、お金が発生することは、疑問に思います。もし自分が公認心理士の資格を取得し、カウンセラーになった時、クライエントの問題が改善するかしないかもわからないカウンセリングをすることで報酬を得ることは、生活が懸かっているとしても自分を肯定できないと思います。

不完全な心理学


心理学自体が、人間についての学問なので不完全なことは少しずつ分かってきました。しかし、学べば学ぶほどその不完全さに歯がゆい気持ちになります。以前、大学の授業で精神疾患について授業があった際、教授に「以前、友人が2か所の精神科を受診したところ、それぞれ違う病名の精神疾患と診断されました。実際、精神疾患の境界線というのは、明確な基準はあるのでしょうか?」という質問をしたことがあります。教授は「もちろん、ある程度の境界線はある。しかし、医師も人間であるから、人それぞれ考えが違う。そのため、医師によって違う診断になるのはよくある話だ。」と答えました。私が今学んでいるのは、考え1つでその人の生活に関わるような、不完全な分野であったのか、と考えると、胸が苦しくなりました。

おわりに


カウンセリングで改善するかもわからないのにもかかわらず、クライエントが働いて得たお金を、報酬として受け取ることは、私にはできないです。カウンセラーを目指すために勉強するたび、カウンセラーという職業がいかに無力なのかを感じます。しかし、目指した以上は公認心理師の資格を取得し、その後カウンセラーという職業についてもう1度見つめてみたいと思います。

 本日はここまでです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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滝野川高等学院

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