コロナ禍における大学院進学という選択肢

query_builder 2021/02/02
機関誌『居場所研究』
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最近の大学生


こんにちは!スタッフの戸口です。あけましておめでとうございます。(1か月遅れ)

昨年猛威を振るったコロナウイルスは、近頃さらに勢いを増してわれわれに襲い掛かってきています。

しかし人生のため、進路に向けた活動を滞らせるわけにはいきません。

 

さて突然ですが、私は大学3年生です。

身の回りにはインターンなどの就職活動に励む友人が増え始め、同じように進路に悩む友人も増えています。

例年と違う事情も、彼らの悩みの種になっているようです。私もまたその一員です。

 

そんな中で、コロナ禍での就職を避けるという目的で大学院進学を目指す人が出てきている実感があります。

実際、大学の同級生が私にそう話してくれました。インターネット上でも、そう発言する人を見かけることがあります。


 

 


高校大学進学率

(参考にさせていただいたサイトのリンクはこちら)


かつて、大学への進学率は今ほど高くありませんでした。

例えば1965年時点で大学進学率は約15%でした。それが2019年には60%近くまで増加しています。

この増加傾向には色々な理由があると思いますが、結果として「大学の大衆化」が進んでいることは間違いありません。

 

私が通っている大学で、先生はたびたびこう話してくださいます。

「俺が大学生の頃はな、今よりずっと研究会が盛んで一人ひとりがしっかり学問に向き合っていてだな・・・」

大学に入学して間もない頃は、失礼ながら「なんでも昔の方が良かったって言う人いるよね」くらいに思っていたのですが、勉強するうちに、「大学の大衆化」が大学の学問的な意義を少しずつ奪っているのかもしれないと思うようになりました。

 

私の身近なところでも、「単位取れさえすればOK」「卒業論文?まぁ適当でいいかな」なんて人は本当にたくさんいます。

というか、そういう人がほとんどです。

卒業論文に書く自分の論をしっかり持てているのであれば、普段の授業にそこまで真剣になる必要はないと思いますが、そうでないなら大学生になった意味がありません。

 

ところが、この現象は仕方がないことでもあるのです。

全ては就職のため、大学卒業という学歴のためだけに大学生になる気持ちは確かに分かります。

私自身、卒業論文や自分の論を持つというイメージは最近まで持てていませんでした。

それが現代の大学生の価値観ということでしょう。

 

「大学の大衆化」とは、単に大衆が進学するようになったということではなく、大学が大衆のものになることで全体的な研究力が低下しているのではないかということです。

さて、このように大衆化する大学の現状について記したのは、「今の大学生は全然ダメだ!」ということを言うためではなく、同じような「大衆化」が今後大学院でも起こるかもしれないなと感じたからです。

 


大学院進学者数

(参考にさせていただいたサイトのリンクはこちら)


大学院(修士課程)の入学者数は、大学進学率の上昇に伴って2001年頃までは急激に増加していたものの、ここ数年はほとんど横ばいに近い状態にあります。

しかし、コロナウイルスの感染拡大により危惧される就職氷河期、それに対して「大学院に避難」しようとする大学生の声を聞くと、大学院への進学率も上昇していくように思われるわけです。

 

仮に上昇するとしても、コロナウイルスが収まれば元の大学院進学率に戻っていくのかもしれません。ですが、先ほど述べた「大学の大衆化」の状況が真実だとすれば、高校→大学→大学院とその大衆化の波が流れていきそうな気がします。意見でしかありませんが・・・

 


大学院進学という選択肢


それでは、大学院進学という選択肢は「アリ」なのでしょうか。

確かに、安易に「就職が難しいかもしれないから大学院に行こう」というのは危険かもしれません。

大学院に進学したとしてその2年後、就職が容易になっているとはあまり考えられないからです。

しかし、予測される大学院進学率上昇の波に乗る選択肢は、大いに「アリ」だと考えています。

 

先ほど、研究力が低下しているのではないかという疑念から「大衆化」について否定的な意見を述べましたが、研究とは基本的に個人でおこなうものであり、その目的意識しだいでは「大衆化」など無関係です。仮に、大学と同様に「卒業」を目的にした大学院生が増えたとしても、自分自身が「研究」を目的にしさえすれば大変有意義です。

 


大学院のメリットとして、専門性を突き詰めることで人間として深みが増すと聞いたことがあります。

専門性が身につけば、確固たる基盤を身につけて社会に出ることになるので、大学院進学は価値のある挑戦だと思います。

 



おわりに


今回は、「大学の大衆化」の流れとコロナ禍の影響で大学院進学を目指す学生が増えるかもしれないという予想と、大学院進学という選択肢が「アリ」かどうかということについて書きました。

 

私は大学院進学を目指しているので、堅実に研究を重ねる決意をしつつ、仲間が増えることを楽しみにしています。


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滝野川高等学院

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