元不登校が考える「精神薬」の個人的見解

query_builder 2021/07/05
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滝野川高等学院教務 足名笙花

  • はじめに
  • 当時飲んでいた薬による副作用と悪影響
  • 薬を止めてから実感したこと-精神薬の恐ろしさ-
  • 薬を止めさせない医者VS私-双極性障害・躁鬱からの脱却-
  • 私の考える双極性障害とうつ病、そして不登校との関連
  • おわりに‐もう逃げない・自分で壁をつくらない‐

はじめに

こんにちは。いつもの足名です。

今回は自分の経験をもとに、

個人的な見解として「精神薬」について書いていこうと思います。

当時飲んでいた薬による副作用と悪影響

私は中学1年生の夏ごろ不登校となり、秋ごろ心療内科で「躁鬱病」と診断を受けました。「躁鬱病」とは別名「双極性障害」とも言われ、気分の浮き沈みが激しいことや、無気力状態が続くことが病状に挙げられます。

双極性障害(躁うつ病)|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

厚生労働省の調査では

「双極性障害では、ハイテンションで活動的な躁状態と、憂うつで無気力なうつ状態を繰り返します。躁状態になると、眠らなくても活発に活動する、次々にアイデアが浮かぶ、自分が偉大な人間だと感じられる、大きな買い物やギャンブルなどで散財するといったことがみられます。」

と書いてありますが、このような症例が全ての患者に当てはまるのではなく、一部または似たような症例が1人ひとりに異なって現れます。

また近年では起立性調節障害と同時に、うつ病や、双極性障害(躁鬱)、統合失調症など、似たような症状のある病気が同時に診断されることもあります。

なお厚生労働省のリンクを開いていただければ分かると思うのですが、近年では、双極性障害とうつ病は、違う病気として認識され始めているそうなので、「双極性障害」イコール「躁鬱」という考えは、古い考えなのかもしれません。

私の場合、三重県の中でも医療があまり発達していない土地に住んでいたため、毎回1時間以上の通院時間をかけて、心療内科に通っていました。不登校だった自分にとっては、電車で移動して心療内科に行くことも辛かったのですが、選択肢の無い中で選んだ心療内科に通ってしまったことで、必要以上の薬を渡されるようになり、数か月で数粒の薬が数十粒まで増え、薬漬けの生活に陥ってしまったことが何よりも辛い事でした。

私の記憶では、「あなたは躁鬱病です。」

そう言われた瞬間から、病状が悪化していった気がしました。

それは私の意識化で「私は病気なんだ」「頑張らなくていいんだ」「勉強しなくても学校行かなくてもいいんだ」そう思ったからだと思います。

しかしそんな安堵もつかの間、薬の量が増えていくたびに、副作用で体重が増加し、生理も止まり、精神薬による無気力症状によって、生きることも、考えることも苦しくなっていきました。町に出れば、人のしゃべり声が全て悪口のように聞こえ、増え続ける体重により、どんどん自分のことも嫌いになっていきました。

今思えば、

病名が出ていなければ、

薬を飲んでいなければ、

こんなに不登校の状態は悪くなってなかったんじゃないか??

心や体の状態も悪くはなってなかったんじゃないか??

と考えます。

病名の診断によって、一時期は自分が肯定された気持ちになったのですが、精神薬とはそのような気持ちを一瞬で壊すほど、恐ろしいモノだと、最近になって気づきました。

やはり病気は病気であっても、自分を甘やかす道具にもなりかねません。

私の場合、努力しないための免罪符のような役割も当時「病名」や「薬」は担っていたような気がします。

薬を止めてから実感したこと

-精神薬の恐ろしさ-

2年半の内に飲んだ薬は以下の通りです。

  • メトリジンD錠
  • デパケンR錠
  • ジェイゾロフト錠
  • リーマス錠
  • スルピリド錠
  • テグレトール錠
  • セニラン錠
  • レキソタン錠
  • エビリファイ錠
  • チラーヂンS錠
  • ビオスリー配合錠

(私が子どもの頃から、通院するたびに律儀にお薬手帳を記帳し、私が今回のブログを書くために、実家からお薬手帳2冊を送ってくれた母親に感謝します。)

中学3年間で心療内科を1回変更、同時並行で赤十字病院の小児科にも通院し、大学附属の病院に入院しながら特別支援学校に通ったこともありました。

当時は副作用に悩まされてきましたが、今思うと、たった2年半の内にこれだけの数の強い薬を飲んでいたと思うと、将来的に出産をする際や、高齢になった際など、何らかの悪影響が出たらどうしよう。と、今では考えています。

そして高校に入学してから、自分の心の状態に関する相談に乗ってもらっていた精神薬に詳しい不登校専門の先生から「薬を飲むのを止めた方が良い」と助言をいただきました。その頃私は、高校に入学し、少しですが、前向きに人生を捉えられるようになっていました。このため「一旦薬を飲むのを止めたらどうなるんだろう。」そんな好奇心と希望が私の心を動かしました。

そして精神科の先生に黙って薬を止めて1か月。

全く朝起きれなかった私が、朝起きれるようになりました。そして薬の影響から逃れられたからなのかは分かりませんが、なんだか毎日が明るく感じられるようになりました。そして最も効果が出たのが、体重の減少でした。なんと高校入学から2か月で10キロも体重が減りました。

まさかとは思いましたが、

薬を止めてから気持ちも体も軽くなり、ご飯も美味しく感じられるようになりました。

薬を止めさせない医者VS私

-双極性障害・躁鬱からの脱却-

しかしここから私と、精神科の先生の対決が始まります。

私の表情や見た目が変化しているにも関わらず、薬の処方を止めないのです。

「もしかしたらまた上手くいかなくなるかもしれないよ」

「薬を急に辞めたら危ないよ」

「頑張りすぎなんじゃない?」

私には、それらの言葉は全く耳に入りませんでした。

むしろ私の心も体も健康になっていくのに、「なんで病院の先生は褒めてくれないんだろう。」「心配ばっかりするんだろう。」薬の話ばかりされ、どんどんと病院や病院の先生に対して不信感ばかりが募っていきました。

そして薬の話をすることも、病院の先生に会うことも嫌になり、母親に状況報告だけ行ってもらい、高校に入学して約1年かかって心療内科を辞めることが出来ました。

そして時間が経つにつれ、うつ症状もなくなり、朝起きて学校に行って、勉強して部活をして、帰ってくる。そんな生活が何の支障もなく出来るようになっていました。

もちろん、高校入学してすぐは、朝から学校に行くことも、授業中に自分の席に座っていることも苦しかったのですが、

日常が充実していくことで、

いつの間にか私は躁鬱病・双極性障害を克服したのでした。

本当に長かった。。

そして今でも疑問に思うのですが、初めて行った心療内科も、次に行った心療内科も薬ありきで、個人のこと何て全く見ていない。患者が辞める意思を尊重しない。薬を飲ませ続けさせようとする。それらが心療内科の恐ろしさなんだろうな。と抜け出そうとした時から、考えるようになりました。

減薬どころか薬が増えていくシステム…田舎の選択肢の無い中で選んでしまった心療内科がそうだっただけなのかもしれませんが、全国にはこのタイプの心療内科・精神科は山ほどあるように思います。

このため、私のおすすめとしては、心療内科に行ってカウンセリングを受けるのはぜひしていただきたいことなのですが、薬の処方を極力しない方針の病院や、病気の診断を簡単に下さない病院を調べて行くことをお勧めします。

先日東京都内在住の不登校のお子さんを持つ保護者の方と話した際は、東京には投薬治療を行わない心療内科も多数あるというお話を伺いました。

まずは情報収集。

そして本当に心療内科に行くべきなのか?メリットデメリットを知ったうえで、保護者の方そして、本人でよく相談しあって心療内科は受診してほしいと思います。

私の考える双極性障害とうつ病、

そして不登校との関連

文部科学省の最新の調査によると、小中学生の不登校になった原因は、

1位が無気力

2位が家庭に係る問題

3位がいじめ以外の人間関係

4位が学力不振です。

これらの要因は子どもに寄り添い、

1つひとつの問題を解決できれば解消できる問題です。

「単なる不登校」だったのに、病名が出され、薬を出され、そうして薬の副作用に悩まされ、どんどん状態が悪化し、学校復帰どころか、家も出れず、何もできず、どうしようもない。

こんな中学時代の私のような経験をしてしまう方を1人でも減らしたい。

私は医者ではありませんが、出来るならあまり薬は飲まないでほしい。自然な体の状態で、心が安定し元気になれる方法を探してほしい。そう願っています。

おわりに

‐もう逃げない・自分で壁をつくらない‐

高校入学後、精神薬を自らの意思で絶ってから、約8年。

私は、高校で、勉強を行うことの楽しさを知り、人を信じること、人とともに生きることの幸せを知りました。

そして努力の末、通信制大学から4年生大学へ進学し、現在は大学院にて不登校の居場所研究を行なっています。

高校に入学してから8年間で、

たくさんの人に頼りながら、自分の力でたくさんの壁を乗り越えてきました。

その間には、本当に辛くて辛くて苦しくどうしようもなかったこともあります。

悔しくて、悲しくてどうしようもなかったこともありました。

しかし、自分の力で、自分の努力で、自分の意識の在り方で、人生は変わる。

そう今ならそう強く思うことが出来ます。

もう薬に頼ることは私の場合、無いです。断言できます。

たくさんの人々のおかげで今、私は生きている。

人とのつながりを大切にしながら、自分を信じて、

これからも前に進んでいきたいと思います。

追記

今回のお話は、医療的知識の無い、私、個人の見解と想いです。

このため、読者の皆様には、1つの経験談として、見ていただければ幸いです。

今回もお読みいただきありがとうございました°˖✧

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