実習生が語る「アメリカと日本の教育の違い」

query_builder 2021/08/13
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 こんにちは。実習生の中澤です。

 今回、社会教育士の実習として、8月の1ヶ月間、滝野川高等学院さんでお世話になっています。10日間、5時間ずつの実習を行わせていただいています。


 こちらのブログでは、教育について幅広く扱っているそうです。私は、中学三年から高校卒業までの3年半、アメリカの高校に留学していました。そこで、今回は、私が感じたアメリカと日本の学校教育の違いについて、書いていきたいと思います。  



 私が初めてアメリカに行って、学校の違いとして一番大きく感じたのは、生徒が自主的・能動的に学んでいるということでした。


授業中の発言

 まず、アメリカの学校では、授業中に疑問に思ったことがあったら、生徒はすぐに挙手して先生に質問していました。教室内では、いわゆる双方向の授業が成立していました。生徒が意見を自由に発言できるような双方向授業は、日本でも、大学の講義などでは見かけますが、高校までの学校では、珍しいように感じます。しかし、アメリカの高校では、誰でもいつでも指摘ができました。たまに質問が飛び交いすぎて、授業が全く進まないこともあり、初めはとても驚き、カルチャーショックを感じました。

 一方で、今になってみると、授業中に積極的に質問することは生徒・教師の双方に重要なことだったと気づきました。たとえ、誰もが分かっているような簡単な質問を生徒がしたとしても、基本的なことが教室全体で改めて理解することに繋がるし、誰もが思いつかなかったような質問を生徒が投げかければ、教室内に新たな気づきが共有されるからです。

 このように、生徒が授業中にいつでも発言できるのには、生徒が自主的に学ぶ姿勢が身についていることに加え、「先生」と「生徒」の上下関係があまり無いことも関係していると感じます。アメリカの高校では、先生のことを「Ms.○○」「Mr.○○」つまり、「○○さん」と呼んでいました。日本と比較すると、アメリカの生徒は先生に対してフレンドリーに接している印象があります。日本のように「○○先生」と呼び、上下関係を重んじることも、目上の人を尊敬するという点でとても重要です。日本とアメリカの生徒と教師の関係性をどちらも学べたことは、とても良い経験になったと感じています。


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プレゼンテーション


 また、アメリカの学校の授業では、グループワークを用いた学びが多くありました。例えば、グループでのプレゼンテーションを行う授業も多かったです。生徒一人一人がテーマを割り振られて、それについて調べたものをPowerPointにまとめて、教壇の前に立って、一人一人が、先生役となって発表していました。発表後は、質疑応答の時間が設けられていました。自分のテーマについては誰よりも詳しくなっていることが求められ、発表するときは、いつも緊張感があったのを覚えています。

 アメリカの学校では、発表の際にスライドをPowerPointにまとめていましたが、これは近年のICTを活用した教育によって、今後の日本でも似たような形式が取り入れられていくかもしれません。一方で、日本の学校で発表をする時は、たいてい個人的に調べたものを模造紙にまとめて、クラスの前で発表していたように思います。この調べたことを模造紙にまとめることも、とてもクリエイティブな学びだったと感じます。PowerPointは、あらゆるデザインが元々ソフトの中に入っていて、そこから自分に最適なものを選ぶ傾向があると思います。反面、模造紙はまっさらで、レイアウトも構成も、自分自身で考えなければなりません。

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ディベート


 アメリカの高校で印象に残っているのはディベートです。これは、先生がディベート好きだったようで、何度もやったので今でも鮮明に覚えています。

 日本の学校でも、ディベートを経験したことはありますが、日本では、賛成派・反対派に分かれても、活発に議論をするというよりも、どちらの考え方も尊重したうえで、発言しながら結論を導いていく傾向があるように感じます。

 一方で、アメリカの高校でのディベートは、もはや戦争では?と思うくらいに毎回アツい議論が行われていました。ディベートでは、賛成派であっても反対派であっても、必ず勝ちにいくものでした。まず、グループ内で役割分担をして、それぞれがテーマについて調べつくします。次に、スピーチで積極力を出せる人、論破が得意な人、今までの議論をまとめて発表するのが得意な人などが、それぞれ、チームの主張を最初に述べる人、討論する人、改めてチームの主張を述べる人に分かれて何を話すか決めていました。留学生の私は専ら最初にチームの主張を述べる担当でしたが、同じチームになったクラスメイトが、何を言うか、あれこれ助言してくれた記憶があります。

 学校全体としてはアットホームでほんわかした学校でしたが、どうもアメリカ人、勝つのが好きなようでした。

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 日本の学校もアメリカの学校も両方経験した者としては、どちらの学びの在り方も重要だったと感じます。

 生徒自身が自ら進んで学ぶ場の在り方は、滝野川高等学院さんでも、似たものを感じます。まず、生徒は自ら進んで滝野川に来ています。そこでは、生徒が自分で勉強する時間と休憩する時間を決めて、生徒が持ってきた教材を用いて、学習を進めています。

 滝野川で学ぶ子どもたちは、日本の学校の良いところと、アメリカのような自主的に学ぶという良いところをどちらも経験できて、とても素敵な経験ができているなぁと感じます。良いとこ取りをして、たくさん吸収していってほしいと感じています。

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