ヘアドネーションやりました☆

query_builder 2021/12/03
機関誌『居場所研究』
ブログ画像

滝野川高等学院教務 足名笙花

  • はじめに
  • ヘアドネーションってなに??2度目のヘアドネーションに挑戦‼
  • おわりに

はじめに

こんにちは。いつもの足名です。

今回は不登校やフリースクールとは少し関係がないのですが、

自分自身が以前から積極的に発信したり推進したりしている、

ヘアドネーションについて簡単にご説明したうえで、

私が数日前に行なったヘアドネーションについてお話したいと思います。

ヘアドネーションってなに??

-2度目のヘアドネーションに挑戦‼-

ヘアドネーションとは?

小児がんや白血病といった病気を治すための抗がん剤治療などで髪を無くしてしまった子どもや、先天性の脱毛症、不慮の事故などで頭髪を失った子どものために、寄付された髪の毛を使用し、ウイッグ(かつら)を作り無償で提供する活動です。最近ではNPO法人や企業などが協力して、ヘアドネーションを行なっている団体が多く見られるようになりました。

今回「ヘアドネーション」という言葉を初めて聞いた‼という方もおられるはず。

それもそのはず日本で初めてヘアドネーションの団体が出来たのは2009年。

ヘアドネーションが日本出来るようになって10年経ち、やっと認知度も出てきましたが、まだまだ髪の毛も、髪の毛を加工する職人さんも少ないようです。

ヘアドネーションは、31㎝以上(一部の団体は16㎝以上)が条件ではあるものの、

髪質は問わず、カラーやパーマを施した髪であっても寄付することが出来ます。

しかしながら31㎝もの髪を伸ばすことに苦労を感じる人は多いはず。。

実際私はちょうど3年前、大学2年生の1月に初めてヘアドネーションを行なったのですが、それから髪を切ることも減らすこともなく、3年間伸ばし続けることには様々な壁がありました。

具体的には3つです。

①髪が乾かない。乾かすだけで30分以上かかる。

②髪が長すぎて、髪同士が絡まる。

③三つ編み以外にヘアスタイルのレパートリーが無くなる。

前回のヘアドネーションでは15㎝以上31㎝未満で寄付が出来る「つな髪」https://www.organic-cotton-wig-assoc.jp/という団体でヘアドネーションを行なったため、髪はロングではあったものの、上記のうち②と③に関してはそこまで悩むことはありませんでした。

また1回目のヘアドネーションの際は、元々ヘアドネーションをするためにロングにしていたわけではないため、髪自体は長いものの、量はそこまでないロングでした。

しかしながら今回のヘアドネーションでは、40㎝のヘアドネーションを目指し、この3年間ほとんど髪を切らずに寄付を行なったため、①髪は乾かない②一瞬で髪が絡まる③ヘアスタイルのレパートリーが無くなるといったことが、この半年苦労しました。

そしてこの度11月29日に無事35㎝のヘアドネーションを行うことが出来たのですが、

実はあと2か月伸ばすつもりでした。

なぜならヘアドネーションの髪をウイッグにする際、髪を40㎝寄付できたとしても、髪の毛はウイッグに通し、折り返して加工して作成するため、ウイッグになる際は20㎝の髪のウイッグとなるからです。

20㎝のウイッグではショートヘアのウイッグにしかなりません。やはりウイッグを求めている多くの子どもたちはセミロング~ロングのウイッグを求めています。

このため可能な限り伸ばしたうえで

ヘアドネーションを行うことを推進している団体もあります。

しかしながら…私自身も、私の髪ももう限界を迎えていました。

特にこの数か月は、ロングすぎるがゆえに、髪を乾かすために毎日40分もの時間をドライヤーにあてていましたし、トリートメント剤やヘアブラシにも気を使いながら、毎日、三つ編みをして生活していました。

それでもこの3か月は抜け毛もすごく、毛先はボロボロで、毛量が多すぎて、頭皮に痒みも生じていました。

ウイッグを作る工程で、ウイッグ専用のトリートメント剤を施すため、多少髪が痛んでいても髪を寄付することは出来るのですが、私自身が以上の要因から限界を感じ、髪を切る決意をしました。

ヘアドネーションを行う際は、ヘアドネーション協賛店で髪を切るのも良いのですが、自分で封筒やヘアゴムを用意するだけで、多くの美容院でヘアドネーションを行うことが可能となります。(※まずは電話などでヘアドネーションをしても良いか問い合わせを行なってください。)

私は朝思い付きでその日にヘアドネーションを行うことを決めたため、インターネットの予約サイトで開いている美容院を探し、電話をかけてヘアドネーションをしたい旨を伝えて美容院を予約しました。

問い合わせを行う理由は、ヘアドネーションしたい旨を伝えるということも1つ理由にはあるのですが、もう1つはヘアドネーションとして髪を切る場合は、髪が濡れていると出来ないため、シャンプーを後回しにしてもらう必要があるからです。

ヘアドネーションのよくある失敗談の1つに、ヘアドネーションのことを伝えなかったために、シャンプーを先にしてしまった…だとか、髪が濡れている状態でヘアドネーションを行い、髪を腐らせてしまった…といったものがありました。

このためヘアドネーションを決意したら、まずは予約したい美容院に問い合わせを行う‼ということが大切ですね。

美容院に入り、簡単にカウンセリングを行なったうえで、ヘアドネーションのために伸ばした髪にハサミを入れたとき、何か自分の体の一部を失うような感覚に陥り、とても悲しい気持ちになりました。

私にとってきっとこの3年間伸ばしてきた髪は自分の子どものように大切にしてきたものだったのかもしれません。

しかしそんな気持ちもある程度切ってしまえば、悲しみよりも「やっと髪を切れる‼」という嬉しさの方がむしろ勝ってきました。

一応自分の中でこんな髪型にしようというオーダーがあったため、あとはお任せ。

そしてヘアカットが終わってからは、髪を袋に入れて持ち帰り、次の日に封筒に入れて、ヘアドネーションを行なっている団体に髪を郵送し、今回のヘアドネーションは終わりました。

ちなみに今回は、「女子高生ヘアドネーション同好会」https://hairforchildren.wixsite.com/hairforchildren/how-to-hairdonationと呼ばれる、ウイッグや増毛、育毛剤などで有名なアートネイチャーが協力を行ない、2017年に群馬県の女子高生中心に設立された団体に寄付を行ないました。

私の髪もいつか無事にウイッグになって、子どもたちの手に渡ったら嬉しいです。

おわりに

今回は不登校やフリースクールには関係のないブログとなってしまいましたが、今回の私のブログを機に、ヘアドネーションに興味を抱いて下さる方が増えたら嬉しいです。

ちなみに滝野川高等学院に通う女子生徒である小学生~中学生の3人がヘアドネーションをしたことがあるそうで、今回私がヘアドネーションを行なったことで、その話で盛り上がりました。それにしてもみんなもその保護者の方も偉いですね☆

今回もお読みいただきありがとうございました‼

----------------------------------------------------------------------

滝野川高等学院

住所:東京都北区浮間1丁目1−6 KMP北赤羽駅前ビル3F

----------------------------------------------------------------------